日記(5月23日~5月31日)
5月23日
ベランダでぼんやりしていたら2階に蒲公英の綿毛が飛んできて、綿毛って結構高くまで飛んでいくなあと思った。大気圏まで飛んだ綿毛を想像していたら時間が早く経っていた。
ネットフリックスの『SHARK』という鮫のドキュメンタリー番組がかなり良くて、興奮しっぱなしだった。ビールを飲みながら鮫を見たらかなりハイになった。
5月24日
水彩画を描いた。ツイッターに載せてるので良かったら見てください。絵を描いていて思い出したけど、自分はまっすぐの感覚が鈍くて(?)、自分がまっすぐだと思って引いた線や並べたものが、他人から曲がっているとよく言われる。日常生活を送るのに困らないけど不都合な障害みたいなものが自分にはいくつかあって、それを昔よりは受けいれて生きられるようになってきた。
『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズエイジ・オブ・ウルトロン』を観た。
朝吹真理子『流跡』を読んだ。
5月27日
起きたら羽が生えていてびっくりした。空を飛ぼうとしたら玄関から落下した。空を飛べないタイプの羽だった。付いていても邪魔になるだけだし全部むしりとった。
『ハンコック』と『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を観た。フロム〜は渾身のバカ映画だった。B級映画の映画の良いところは日常の辛いこととか悩んでいることとかバカバカしくなるところだと思う。みんな、たまにはこういうのも観てほしい。
手塚治虫『鉄の旋律』という漫画を読んだ。
5月28日
安易なイメージでひとを「メンヘラ」という言葉で侮蔑するのって自分が言われているわけじゃなくても不快だなと思った。そういう人たちは単に精神疾患患者を指していなくて、ひとに勝手なメンヘラ像を押し付けるから気色が悪いよ。
阿刀田高『新約聖書を知っていますか』を読んだ。信仰者ではない作者による主に信仰者じゃないひとに向けたキリスト教についての本。西洋の映画や小説によく聖書の引用とか出てくることがあってキリスト教を知りたいと思っていたから読んでよかった。
『アメリ』を観た。最高だった。
5月29日
ヴィクトリア・ベッカムが満月の水にはまっているという記事を読んだ。過去には自分の血液を使ったスキンケア用品を使っていたらしい。すごいな。満月の光に当てておけば、ペットポトルの水でもいいらしい。今度やってみようかな。自分はスピリチュアルとかオカルトとか好きで、信じているというよりは楽しんでいるという感覚に近い。
ネッシーを信じているひとがそのことで誰かに迷惑をかける訳ではないし、オカルトを楽しんでいるひとを過剰に馬鹿にしたり非難するのは、あまり気持ちよくないと思う。大槻ケンヂが「多くの日本人はオカルトとカルトの区別がついていない」と言っていたけど、その通りだと思う。
泉鏡花『春昼・春昼後刻』を読んだ。泉鏡花の過剰とも言えるくらい装飾された美しい文章を読むとうっとりとしてしまう。もっとも好きな作家のひとり。
5月30日
ペペロンチーノを作った。
萩原朔太郎『青猫』という詩集が好きだから、夜更けに缶ビールを片手に青い猫を探して散歩した。青い猫って下町にある路地裏の室外機にいるイメージがある。
『ドクター・ストレンジ』と『キングコング髑髏島の巨神』を観た。
5月31日
新しく脇腹のあたりに刺青を彫ってきた。痛すぎて泣きそうだった。
5月の終わりだった。寺山修司『我に五月を』という詩集が好きで今月中に再読したかったのに忘れていた。寺山修司の俳句も好きで(短歌より好きだ)、むかし読んだ『寺山修司の青春俳句』という本がよかった記憶がある。
星新一『きまぐれロボット』を読んだ。
日記(5月16日~5月22日)
5月16日
家の近所に咲いていたヒナゲシがすっかりなくなっていた。あんなに咲いていたのに、すこし目を離した隙に小人がすべて回収していた。
5月17日
車に轢かれて「大丈夫ですか?」と訊かれて痛かったけど(どうせいずれ死ぬし)と思って「大丈夫です」と答えた。心配されると照れてしまう。
岡崎京子『バージン』という漫画を読んだ。
5月18日
ビッグ・シーフの新しいアルバムが良かった。アルバムは「U.F.O.F」という名前でUFOとFriendを組み合わせたらしい。意味が分からないけど良かった。フォークロックが好きなひともそうじゃないひとも一度聴いてみてほしい。
『スーパーバッド』と『ジョン・ウィック』を観た。『スーパーバッド』の邦題が童貞ウォーズなんだけどめちゃくちゃだなと思った。童貞ウォーズって。
5月19日
お花になりました。本当です。
『ユージュアル・サスペクツ』『ホット・ファズ』を観た。『ホット・ファズ』バカっぽくて最高だった。俺たちスーパーポリスメン!というかなりご機嫌な邦題もついてる。
5月20日
中野のたまに行っている大好きな焼き鳥屋さんに行ってきた。新鮮な鳥刺しって魚や貝みたいで美味しいな。
アンデルセン『絵のない絵本』を読んだ。
5月21日
漫画喫茶に行った。井上雄彦『バガボンド』ここ数年ずっと田んぼを耕していて笑った。刃牙の新しいシリーズは相撲をしていた。これも笑った。『麻雀放浪記』初めて読んだけど面白かった。
『バッド・ジーニアス』を観た。
5月22日
転職活動をしていてある病院から内定をもらった。そこにしようかどうしようか迷っちゃうな。いま住んでいる中央線沿いの街を愛しているから離れてしまうのが悲しい。
吉本ばなな『ハードボイルド/ハードトラック』を読んだ。
日記(5月11日~5月15日)
5月11日
中野で焼き鳥を食べて、ガバガバとお酒を飲んだ。友達に「愛をこめて」という詩を贈った。いつの間にか、自分は頼まれてもいないのに、ひとに詩を贈るような人間になっていた。そういう次元に来ている。でも、めっちゃ喜んでくれていた。あとめっちゃお酒を奢ってくれた。
友達とかで自分に向けて詩を書いてほしいってひとがいたら声をかけてほしい。うまく作れないかもしれないけど。あと面識がなくても適当にお金くれたら余裕で書くと思う。でもお金はもっと大事なことに使ったほうがいい。もしも頼まれても、まずは「詩なんかよりごはんを食べたら」と思う。
J・リャマサーレス『黄色い雨』を読んだ。誰かに「奇蹟的な美しさ」と評されているらしい。すごく良かった。
5月12日
タコのぶつ切り、厚揚げ、牛タン、オニオンスライスをテーブルに並べた。並べたあと、それをじっと眺めていた。
自殺未遂をして顔面に傷を負って手術をしたひとが、自分の書いた「メッセージ」という詩を、入院中に読んだみたいで「輪湖さんの書く詩を美しいと思うことができる私でよかったです」と言ってくれた。その言葉をこれから何度も思いだすと思う。ありがとう。あと、本当にたまたまみたいだけど、その子が自殺未遂をした日が自分の誕生日の日だった。
ウェブスター『あしながおじさん』を読んだ。世間的にはほのぼの童話みたいな扱いをされているけど、自分はこれをめっちゃ怖い小説だと思う。
5月13日
たまごとツナマヨのサンドウィッチを作った。最高のサンドウィッチだった。
高階杞一『いつか別れのために』を読んだ。
5月14日
バッファローの群れがコンビニに入店していくのを見ていた。あと精神科に行って薬をもらってきた。主治医は今日もやさしかった。
無印でパスタの雲丹ソースを買った。海鮮ミックスを具材にして食べたら鬼のように美味しかった。完全に鬼だった。
鮎川信夫『宿恋行』という詩集を読んだ。
5月15日
吉祥寺で母の日のプレゼントを買った。子どもの頃に、母の日にプレゼントを贈ったらゴミ箱に捨てられていたことがあってずっと許せずにいたけど、今年は何か贈ってあげようと思った。可哀想なひとだから。
アレックス・シアラー『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』を読んだ。児童文学だけど自分は怖がりだからすごく怖かった。泣きそうだった。
眠れなくて、藤本タツキ『ファイアパンチ』(1~6巻)という漫画を読んだ。
眠れない夜にベランダから眺める朝焼けがきれいなことが救いになっている。
日記(5月7日~5月10日)
5月7日
友達と中華をたべた。円卓を回すのが楽しくてずっと回していたら竜巻が起こって屋根が飛んでいってしまった。びっくりした。あと友達から扇子をもらって嬉しかった。
トナカイさんの写真の展示を観にいったらた、またま友人に会って嬉しい気持ちになった。広い東京で偶然知り合いに会うのってすごいね。
トナカイさんとも以前たまたま飲み屋で出会って、自己紹介をしたらツイッターを知っていてくれて「綺麗な文章を書いている方ですよね」と言われて「そうです」と言ったのが初めての会話だった。感じのいいひとで、人柄のよく出た写真だと思う。
5月8日
「メッセージ」という詩をツイッターに投稿した。これまでの詩と比べても、結構評判が良かった。いま虐げられたり辛い思いをしているひとのために何か書かなきゃと思って書いたから、そういうひとたちに読んでほしい。人間は無機物ではない。
夢野久作『少女地獄』を読んだ。登場する女の子が姫草ユリ子という名前でかなり良かった。夢野久作は最高だね。
5月9日
魔法使いになったので箒にまたがって空を飛び回った。酔ってめっちゃ吐いた。
2500文字くらいの小説を書いたけどこういう半端な文字数の小説って誰にも読ませることなくいつも捨ててしまう。ひとに読んでもらったら「かなり良かったし、勿体ない」と言われて、その言葉だけで救われた気持ちになった。
5月10日
「火星のカップル」という短い小説をツイッターに投稿した。反応が多くて嬉しかったし、読者の母数が増えるというのはいいことだと思う。多くのひとに読んでほしい。
でも、多くのひとに読まれて嬉しかったはずなのに、いきなりダウナーな気分になってしまい「フォロワーが多くなって特定のひとたちじゃなくて大衆に向けた言葉だと思われたくない」と言って、わんわんと泣いてしまった。多くのひとに読まれたくても、ひとりでもいいから誰かにとって救いになるようなものじゃなかったら全く意味がないと思う。
川上弘美選『感じて。息づかいを。』を読んだ。恋愛小説アンソロジーを謳っているけどかなり変だった。(どう変なのか説明しようと文章を書いたらかなり長くなったので消した)
日記(5月1日~5月6日)
この時期は日記をサボっていたので大したこと書いていないし記憶の限りでは大したこともしていなかった。
5月1日
宮崎夏次系『培養肉くん①②』『アダムとイブの楽園を追放されたけど』という漫画を読んだ。いまの若い漫画家でいちばん好きだ。ほとんど読んでいる。
5月2日
高階杞一『雲の映る道』という詩集を読んだ。いまは散文的で物語性のある詩を書きてたくて、意識してそういうのを読むようにしている。ごはんを我慢して詩集にばかりお金を使っている。
5月3日
バリー・ユアグロー『憑かれた旅人』を読んだ。かなり好きな作家。むかし日本語版のウィキペディアのページが存在していなくて自分が書いたから、バリー・ユアグローのウィキペディアの日本語ページは自分の作品です。別に大したこと書いてないけど。
5月4日
『ROMA/ローマ』を観た。白黒の映画だった。辛いシーンが多かった。
5月5日
『snatch』を観た。ブラピがかっこよかった。
中村明日美子『鶏肉倶楽部』という漫画を読んだ。すごかった。
5月6日
オカヤイヅミ『おあとがよろしいようで』という漫画を読んだ。最後の晩餐に食べるなら何がいいか、実在する色々な作家に聞いてまわるという漫画だった。面白かった。おすすめです。
日記(4月23日~4月30日)
4月23日
空が黄色かった。青色じゃなかった。
中途半端に日記を書いたりさぼったりしていたので、更新が送れているし、ほとんど読んだ本とか観た映画とかの話で終わると思います。
『ランペイジ巨獣大乱闘』を観た。むかしアメプロが大好きだった小学生だったからドウェイン・ジョンソンを観るといまだに興奮してしまう。
4月24日
『ヒットマンズ・ボディガード』を観た。ひとがたくさん死んでいた。
『少女革命ウテナ』(1~6巻)という漫画を読んだ。ウテナのすごいところを書いたらかなり長文になったから全部消した。
4月25日
精神病の母親から「私たちと縁を切ってください。いつまでも私たちのせいであなたが不幸である必要はありません。」というLINEがきた。なんだかよく分からないし、怖かった。
三角みづ紀『カナシヤル』という詩集を読んだ。
オカヤイヅミ『ものするひと1』しおやてるこ『アタシノセンパイのセンパイ』という漫画を読んだ。
4月26日
『オーシャンズ8』を観た。女性がたくさん活躍していた。
オノツバサ『月に足、届きそう』という詩集を読んだ。
4月27日
誕生日だった。誕生日についての散文を書いてツイッターに載せているので読んでほしい。
誕生日とは言わずにいつもみたいに高円寺で友達と遊んだ。今日が誕生日だと言ったらガバガバお酒をおごってくれて最高だった。ただより美味いお酒ってないね。妖精がたくさん見えた。
小池昌代『屋上への誘惑』を読んだ。
4月28日
夜道を歩いていたら向こうから月が近づいてきたので挨拶をした。かなり光っていた。
弟から誕生日プレゼントにThe Doorsのボーカルのジム・モリスンの詩集をもらった。すごく嬉しかった。
『愛のむきだし』を観た。とにかく長い映画だった。
4月29日
大好きな居酒屋に行った。美味しいお魚をいっぱい食べた。お魚をいっぱい食べたから、いまなら泳げるような気がしてバタフライで家に帰った。ビート板なしで。
4月30日
平成最後の日だった。お昼に冷麺を作ったら完璧な冷麺ができて、これを平成最後の晩餐にしようと思ったのに夜までにお腹が空いて、結局コンビニでいくらと鮭のおにぎりを買って食べてしまった。おいしかった。
映画館で『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観た。上映中に10回くらい泣いてしまった。
日記(4月15日~4月22日)
4月15日
近所にあってたまに食べにいくラーメン屋さんがツイッターで「頑張っていますが心も身体も限界です」と投稿していて悲しかった。
なかなか眠れなかったからベランダに座ってホットミルクを飲んでぼーっとしていた。最近は眠れないときすぐに諦めてしまう。
『英国王のスピーチ』を観た。
4月16日
誰かにペットボトルに海水を詰めて郵送してほしいなと思った。一時期、水素水が流行っていたときに散々バカにされていて、自分は水素水には全く興味はなかったけど、なんとなくその雰囲気は居心地がわるかった。自分はそれが海の水とかだったらガブガブ飲んでいたと思う。みんな何処かになんらかの救いを求めてもいいんじゃないのかな。それがひとを傷つけないものであったらなんでも。
自分は信じている宗教とかないし占いもあまり好きではないけどカッパやネッシーの話とか好きだし月や海に関することにすごく敏感だしスピリチュアルなものに興味が強いほうなのかもしれない。
藤野可織『おはなしして子ちゃん』を読んだ。
4月17日
「泣き止まなくて」というツイッターに載せた小説に沢山いいねがあってすごく嬉しかった。散文のほうがいいみたいだね。詩は作品の良し悪しの以前の問題として、読みかたが分からないという理由でスルーされている印象があって、もうあまりインターネットに載せなくていいのかなと思った。世の中のほとんどのひとは自分にとって未知なものに好意的ではないということを理解した。
公園の砂場で見つけたキラキラした石英のカケラ。それを頭に思い浮かべながら生活した。
『オクジャ』を観た。
4月18日
クラゲみたいなパン。クラゲパンを探しています。見かけたひとがいたら教えてください。
『凶悪』を観た。ヤクザ役で出演しているピエール瀧の「神様は生きて罪を償えと言っていました」という台詞があって、そうだよなと思った。
ヘッセ『シッダールタ』を読んだ。
4月19日
動物ドキュメンタリーが好きだ。海鳥の大群がイワシを獲りに海に飛び込んでいく映像、フラミンゴが快適な環境を求めて数千キロ移動する様子、リカオンに襲われている子どものヌーを母親のヌーが助けているところ、マイコドリの求愛ダンス。そういうのを観ていると心が穏やかになる。
今度カボチャの馬車に乗って舞踏会に行くので、ガラスの靴がうまく片方だけ脱げたように自然に見せる練習をしている。シンデレラも楽ではない。
『ルーム』を観た。辛くなるシーンがあったが唇を噛んで耐えた。
4月20日
紅茶を飲んでいるとき砂糖をどれくらいいれたらいいのか分からなくて困惑してしまう。世界のほとんどのことよく分かっていない。いつも手探り状態で生きている。
高円寺で虹の黄昏の単独ライブを観てきた。それまで『アンダーグラウンド』を読んでいたからすごい感情の上下があった。
村上春樹『アンダーグラウンド』を読んだ。地下鉄サリン事件の被害者のインタビューをまとめた本。ふつかで724ページ50人以上の被害者のインタビューを読んだら具合が悪くなった。
4月21日
ゴールデン街で春祭りをしていたから4店舗くらい回った。途中から友達と合流してお酒を飲んだ。ずっと地下鉄サリン事件のことを考えていたから、すこし暗くなってしまった。外で火を借りにきた外国人が大麻を吸っていたときだけめっちゃ笑ってしまった。あと友達からイタリアのお土産で煙草をもらって嬉しかった。
知らないお姉さんが「かわいい、かわいい」と言って、ずっと褒めてくれたから泣きそうになってしまった。無限に甘やかしてほしい。あまえび。
『スパイダーマンホームカミング』を観た。
4月22日
思考がなかなか上手くできなくて困っている。何かひとつ考えているうちに別のことを考えてしまう。たまにこんな感じになって終わってしまう。日記に暗いことばかり書いている。明るいことひとつくらい言いたいな。
頭に漸近線のグラフを思い浮かべる。どこまでも近づき続ける2本の線を想像するとすこし気持ちが落ち着く。水平線とか地平線とかどこまでも続いていく線が好きなのかもしれない。
『ジーサンズはじめての強盗』年金を切られたおじいさん3人が銀行強盗をするみたいなコメディ映画だった。