日記(4月7日~4月14日)
4月7日
感情があるようになってきた。感情がなければいい人間になれるのにな。脳と心臓のないクラゲになりたい。頓服薬を飲むときいつもそう祈っている。
『グランド・イリュージョン』という映画を観た。マジシャンが4人集められてみんなで詐欺しようみたいな映画です。
大野裕『はじめての認知療法』を読んだ。認知行動療法に興味があってちょくちょく本を漁っている。基礎的な本なのでさらっと読み終わった。医療従事者のひとでこの本がいいみたいなのがあるひとがいたら教えてください。
4月8日
『スパイダーマン:スパイダーバース』という映画を新宿のトーホーシネマズで観た。グラフィックが凄まじかった。内容もよくて、映画館で嗚咽が我慢できないくらい泣いてしまった。
メイド喫茶で店長をしている友達が高円寺でステーキを奢ってくれた。久しぶりに柔らかい牛肉を食べたような気がした。お酒をたらふく飲んだ。
4月9日
先週くらいに、海に行ったことの記憶に頼りにして生きている。たまに気を抜くと叫んでしまいそうになるから、そういう時は頓服を飲んでいる。海のそばで暮らしたいな。
『グランドイリュージョン見破られたトリック』という映画を観た。『グランドイリュージョン』の続編です。
萩尾望都『恐るべき子どもたち』という漫画を読んだ。ジャン・コクトーの小説が原作で、この小説がすごく好きで読んだ。萩尾望都もよくて『トーマの心臓』という漫画がおすすめです。
4月10日
ショートカットの日らしい。自分のショートカットだった頃の自撮りをツイッターに載せようと思って、寸前で止まった。自分にもわずかな自制心があってよかった。
クッキーを作った。あまりお菓子を作ったことがないから心配でオーブンを何度も見に行ってしまう。香ばしいクッキーが焼きあがると愛しくなって食べられなくなってしまい、大事に冷蔵庫にしまった。
江國香織『こうばしい日々』を読んだ。
4月11日
弟が実家を追いだされて、うちに転がり込んできた。ふたり暮らしをしている。シングルベッドにふたりで寝ていると身体が触れてあたたかい。
夜の散歩をしている時のプレイリストがあって整理をした。フレーミングリップスというオクラホマのサイケポップバンドと、Look Mexicoというフロリダのマスロックっぽいバンドにはまっている。
カラシユニコ『メメント飛日常』という漫画を読んだ。
4月12日
西荻窪のバーでピンボールをした。村上春樹『1973年のピンボール』が好きで、ピンボールに憧れがあったけどいざ探してみると都内にもほとんどなくて、限られて場所でしかできないみたい。脳に電流を流すボタンを押し続ける猿みたいにピンボールをやり続けて、お金がするすると吸いこまれていった。
サマセット・モーム『女ごころ』を読んだ。モームは小説の書き方が冷酷みたいな印象があって、書いていて苦しくならないのかなと思う。ぞくぞくしてしまう。長いけど『月と六ペンス』もおすすめです。
4月13日
転職活動でひとつ病院を見にいったらいつでも働いてくださいと言われた。できたら海のそばで働きたいけどあまりいい場所が見つからないからどうしようかな。海に素潜りして病院を探してこようかな。
でっかいメンチカツを食べたら、胃もたれしてずっと具合が悪かった。葛根湯をオーバードーズして沢山眠った。でっかいメンチカツを食べただけで具合が悪くなるの、最悪だ。身体がどんどん弱くなっているのを感じる。
森見登美彦編『奇想と微笑太宰治傑作選』を読んだ。太宰治のなにが好きなのかひとに聞くのが好きなので、ぜひ教えてください。太宰治占いができます。
4月14日
『泣き止まなくて』という小説をツイッターに載せた。自分で書いていてこれくらい肩の力が抜けた小説も好きになってきた。純文学みたいなものを書いてもあまりどこにも出せずにいるから、ひとに読まれるくらいの文量と内容でこれから書いてみようかな。100万いいねしてほしい。もしくは誰かひとりでいいから救われてほしい。
「死にたいです。どうしたらいいですか?助けてください」と言われたときの答えをすべて小説と詩にこめているのでよかったら読んでください。
三角みづ紀『カナシヤル』を読んだ。