日記(5月11日~5月15日)

5月11日


中野で焼き鳥を食べて、ガバガバとお酒を飲んだ。友達に「愛をこめて」という詩を贈った。いつの間にか、自分は頼まれてもいないのに、ひとに詩を贈るような人間になっていた。そういう次元に来ている。でも、めっちゃ喜んでくれていた。あとめっちゃお酒を奢ってくれた。


友達とかで自分に向けて詩を書いてほしいってひとがいたら声をかけてほしい。うまく作れないかもしれないけど。あと面識がなくても適当にお金くれたら余裕で書くと思う。でもお金はもっと大事なことに使ったほうがいい。もしも頼まれても、まずは「詩なんかよりごはんを食べたら」と思う。


J・リャマサーレス『黄色い雨』を読んだ。誰かに「奇蹟的な美しさ」と評されているらしい。すごく良かった。


5月12日

 

タコのぶつ切り、厚揚げ、牛タン、オニオンスライスをテーブルに並べた。並べたあと、それをじっと眺めていた。


自殺未遂をして顔面に傷を負って手術をしたひとが、自分の書いた「メッセージ」という詩を、入院中に読んだみたいで「輪湖さんの書く詩を美しいと思うことができる私でよかったです」と言ってくれた。その言葉をこれから何度も思いだすと思う。ありがとう。あと、本当にたまたまみたいだけど、その子が自殺未遂をした日が自分の誕生日の日だった。


ウェブスター『あしながおじさん』を読んだ。世間的にはほのぼの童話みたいな扱いをされているけど、自分はこれをめっちゃ怖い小説だと思う。


5月13日


たまごとツナマヨのサンドウィッチを作った。最高のサンドウィッチだった。


高階杞一『いつか別れのために』を読んだ。


5月14日


バッファローの群れがコンビニに入店していくのを見ていた。あと精神科に行って薬をもらってきた。主治医は今日もやさしかった。


無印でパスタの雲丹ソースを買った。海鮮ミックスを具材にして食べたら鬼のように美味しかった。完全に鬼だった。


鮎川信夫『宿恋行』という詩集を読んだ。


5月15日


吉祥寺で母の日のプレゼントを買った。子どもの頃に、母の日にプレゼントを贈ったらゴミ箱に捨てられていたことがあってずっと許せずにいたけど、今年は何か贈ってあげようと思った。可哀想なひとだから。


アレックス・シアラー『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』を読んだ。児童文学だけど自分は怖がりだからすごく怖かった。泣きそうだった。


眠れなくて、藤本タツキファイアパンチ』(1~6巻)という漫画を読んだ。


眠れない夜にベランダから眺める朝焼けがきれいなことが救いになっている。