日記(6月10日~6月14日)

6月10日


江國香織『すみれの花の砂糖づけ』を読んだ。あまり生活感のある詩が好きじゃないのと、単純に江國香織はあまり詩が上手くないなと思った。


生活感の強い詩とあからさまな恋の詩が自分はかなり苦手だ。自分は抽象的なものや生活から遠いものが好きだからそういったものを書いているけど、いまの時代あまり流行らないよねとは思っている。


「詩を読んだことなかったけど輪湖さんの詩は好きです」と言われると嬉しい。文学にはひとを救ってくれると思っているから、色々なひとに自分をきっかけに文学に興味を持ってほしいな。


6月11日


ふと思ったけど、ポリアモリーは遠くないうちに自然になるというか流行りそうだね。ポリアモリーのこと初めてて概念を知ったとき乱行サークルをイメージしてしまったけど、かなり高尚な思想に近づき得るものだと思う。自分がポリアモリーになろうとは思わないけど。サルトルが「二人の愛は必然だ、しかし、作家なのだから偶然の愛も経験すべきではないか?」と言っていたけど、実存主義と非常に近いところにある気がする。


川上弘美の『竜宮』を読んだ。再読だけど(3回目)何度読んでもいいな。いちばん好きな短編集のひとつだよ。


6月12日


近所に夜遅くまでやっている図書館があって嬉しい。図書館から出たときに日が暮れている瞬間がすごく好きなんだ。あといつか、深夜の図書館に侵入してみたい。きっと素晴らしいと思う。「大事な瞬間を得るためには罪を犯すことも厭わない」という言葉、誰かが言っていた訳ではないけど、誰かが言っているような気がする。背中を押してくれ。


木坂涼『ある日に』を読んだ。面白かった。


6月13日


日光過敏だし疲れるだろうし自分が登山をするのことは一生ないと思うけどアルピニストについて興味があるから図書館で関連した本を読み漁っている。なんで登って降りてくることに命を掛けたり、わざわざ辛いコースを選んで登頂たりするのか分からないことが多くてすごく興味がある。


ブランコの散文を書いてツイッターに載せた。いい感じだった。


宮沢賢治井上文勝編『とし子抄』を読んだ。泣いちゃうな。宮沢賢治について書きたいこといっぱいあるから、いつかどこかで書きたいな。


6月14日


「生まれ変わり」という小説を書いて載せた。自分の小説好きだし、もっと多くのひとに読んでほしいな。


長嶋有『猛スピードで母は』を読んだ。面白かった。