日記(6月27日~7月2日)

 

 

6月27日

 

カフェオレばかり飲んでいるから血液がカフェインとミルクになっている。そういえば母親がカフェイン中毒だったから母乳にカフェインが含まれていたと思う。

 

今回の日記、一度書いてすべて消えたから書き直していて、内容が薄くなってるけど許してほしい。たしかこの日にごく短い小説をふたつ書いたような気がする。

 

三田誠広いちご同盟」を読んだ。

 

6月28日

 

林芙美子の命日だった。明治から昭和にかけての作家で最も好きな作家のひとりだ。不幸も文章で美しいものになるとか、最低な人間でも筆を持てば輝けるとか、大事なことは彼女に教わった。

 

何もかも嫌になって失踪して新宿のビルの屋上でアルコールと精神薬で朦朧としながら「落ちれば楽になる」と幻聴が聴こえたりしていた時期に、寒空の下、林芙美子の『放浪記』を読んでもう少しだけ書いてみたいものがあると思った。文学に救われたなんて青くさい言葉だけど本当にそう感じている。

 

親からもらった大切な身体なのでかわいいタトゥーを彫ってもらった。なんだかんだで増えてきたからしばらくは我慢しようと思う。

 

6月30日

 

「真夜中のプール」という短い小説をツイッターに載せた。人生に疲れたお姉さんがプールでサメを眺めている小説です。疲れてぼんやりしたい時に読んでほしい。

 

蕎麦を茹でたあとに麺つゆを切らしていたことを思い出した。ドレッシングを何種類か試した。胡麻ドレッシングがよくて、ポン酢は最悪だった。イタリアンドレッシングも悪くはなかった。

 

宮古あずさ「ナースコール」を読んだ。

 

7月1日

 

長編小説をいま書いていて、長編ってしんどいなと思う。読んでほしいひとがいたから頑張っていたけど、その子にはもう読んでもらうことができなくなったから、いまは惰性で書いているようなところがある。

 

7月2日

 

吉祥寺のオデヲンで『スパイダーマン ファーフロムホーム』を観てきた。帰りにベローチェに寄ったら去年禁煙になったけどまた喫煙可に戻っていて3000回愛してるって叫んだ。(エンドゲームを観たひとには伝わります)

 

辺見庸の『自動起床装置』を読んだ。面白かった。村田喜代子の解説が見たことのないような形式でかなり良かった。