日記(7月19日~7月23日)

 

 

 

7月19日


最近散歩していると妊婦さんをよく見かけて目で追ってしまう。なんだか身篭っているひとのオーラとか感じてひとって発光するんだと思う。めでたいことだと思うけど、ひとが生まれてくることに否定的な考えもちょっと持っているから、後ろめたさを感じてしまう。

 

自分が生まれてこなかったら、代わりの誰かだったら母親も幸せだったかなとか想像している。


『CLIMAX』を観た。

 

 


7月20日


病院で働いているんだけど、外部の業者さんが何人か来ていた。丁寧に対応してくれていた業者のひとが、病棟の外で同業の新人っぽい子に「物を大事に扱えよ」「お前だよ、クソガキ」と怒鳴っていてとても悲しい気持ちになった。こんな世界にいてはいけないと思った。


好きなラジオで自分のメールが読まれていた。うれしい。

 

 


7月21日


新しいtattooを彫ってもらった。左腕の内側の自傷痕のあるところが空いていたから水墨画っぽい鳥を彫ってもらった。

 

むかしフォロワーのひとが自傷痕を消すためにレーザー手術をやったけど上手く消えなくて、皮膚をひっぱってひとつの傷にする手術を受けようかなと言っていた。傷を隠すために手術をするか上から刺青を彫るかどっちにしようか迷っていた。

 

たまにDMをしていたけど、Twitterの更新がいつの間にか途絶えていた。よく記憶を失ったり自殺未遂をしたりしていたから、どうなっているのか分からないけど、生きているとしたら元気だといいな。死んでいたら別に元気じゃなくていいな。


tattooかわいいからSNSに載せたりしたいけどもしも他人が自分と同じデザインのtattooを彫ったりしたらなんだか複雑だなと思っていつも躊躇してしまう。


オマル・ハイヤームの『ルバイヤット』を読んだ。

 

 

 


7月22日


ある詩の賞で自分の作品が「『2001年宇宙の旅』を思わせる哲学的な作品」と講評されていて、観たことないけど絶対に違うだろと思いながらNetflixで観てみたけど、やっぱり全然違かったから笑った。賞自体は落選していたから、どこかがだめだったんだと思う。

 

 


7月23日


新人賞のために俳句をいくつか書いた。Twitterにもいくつか俳句を投稿した。俳句に限らずだけど、新人賞は基本的に文学に明るい高齢のひとが評価していて、SNSは色々な年齢層の多様な感性のひとが読むものだから、使いわけたほうがいいなと思う。

 

「7月の俳句です」と投稿した俳句、いい作品だからみんな読んでね。


俳句って閉ざされた文化で、未来の見えなさを感じる。短歌は自由に口語で生活を読めばいいという、俵万智以降のニューウェーブの潮流のなか、大衆にも浸透して読むのも、はじめるのも敷居も低くなったように思う。それはきっといい側面もあまりよくない側面もあるけど。

 

他方で俳句はまず基本的に文語で書くというところで敷居が高い。自分は文語が好きだけど俳句に興味ないひとにとっては読みにくいし古くさいというだけかもしれない。俳句すきなんだけどな。


蝉がたくさん飛んでいたからぜんぶたべた。