日記(6月20日~6月23日)
6月20日
結婚したいな。ずっとそう祈っている。結婚したら自殺したいとずっと言っているけど「自殺するひととは結婚できない」と結婚したいくらい好きだったひとに言われたことを思い出して、両立って難しいんだなと思った。
松任谷由実『ルージュの伝言』を読んだ。30年くらい昔の松任谷由実のインタビューみたいなもので歌詞について語っていたりしてよかった。ユーミンと言えば「守ってあげたい/あなたを苦しめる全てのことから」なんて優しい歌詞を書いたひとが「メンヘラ?早く滅びておしまい!」とツイッターで呟いて炎上したの、いつ思い出してもめっちゃ面白いな。
6月21日
冷やし中華をつくった。
夢枕獏『神々の山嶺(上・下)』を読んだ。いままで読んだアルペニスト関連の本でいちばん面白かった。総1000ページくらいで長いので興味ないひとは全然読まなくていいと思うけど、これ1冊で登山って何だろうというのがすこし分かったような気持ちになった。
眠れないから絵を描くことにした。キャンバスも絵の具もないから近々世界堂に行きたいな。数時間で1枚目を描き終えて、2枚目にひまわり畑の絵を描こうと思って書いている途中で黄色の絵の具がないことに気がついてひまわりを描けなくなった。
6月22日
海辺にかかる月みたいな感じの絵をツイッターに載せたのでよかったら見てみてください。タイの田舎町に行ってずっと海を眺めていたことがあって、その時の記憶を思い出して描いた。
「群青の潮」という詩をツイッターに載せた。詩は情景をイメージするのに不親切なところがあるから(自分の技量不足なだけかもしれないけど)そういうひとはカシワイさんというひとのイラストを見て合わせて詩を読んでみてください。何となくそういうイメージで描いたので。なんか、逆効果だったらごめんね。
角川の編集者の話す機会があって色々と話を訊いていたら純文学というか文学全般の出版って本当にいま傾斜なんだなと思って悲しくなった。悲しくなったぶん、たくさんお酒を飲んだ。久しぶりにツイキャスをして「天狗が河童を殺しているタトゥーを7ついれています」「何も分からないけどカレーパンはカレーでもパンでもないということは分かる」みたいな話をたくさんした。
小山田浩子『穴』を読んだ。面白かった。
6月23日
最近ほとんど眠れなくて、原因はベッドにあるような気がする。いままで気づいていなかったけど、うちのベットが岩より硬くて、床のほうがましだった。藁を撒いてそこで眠りたいな。ハンモックもいいな。
短い小説をいくつか書いた。あまり長期的な視野で物事を見ることが自分はできなくて、1年後に何か良いことがあるとしても興味を持てないところがあるから、新人賞に送るのあまりやっていなかったけど、長い小説を書いて送ろうかなという気持ちになってきた。
鶴見俊輔『もうろくの春』を読んだ。
日記(6月15日~6月19日)
6月15日
最近、何してるひと?と訊かれて「売れない詩人です」と答えている。へーって言われるけど内心なんだこいつと思われているんだろうな。看護師ですとかほとんど言わなくなった。
リルケ『若き詩人への手紙若き女性への手紙』を読んだ。若いうちは恋愛の詩は書かないほうがいい。みんな書いてるしどうせ同じようなものになるだけだから。みたいなことを言っていて本当にその通りだと思った。あと、短絡的に評価を得ようとするのは、浅ましいよ。みたいなことも言っていた。その通りだね。
6月16日
お笑いライブに行った。地下ライブだけど地下でずっと頑張っているひとたちが出演していていい地下ライブだった。地下ライブ本当に最高だよ、愛しているよ。
江國香織文いわさきちひろ絵『パンプルムース!』を読んだ。詩集というよりは、絵本のような本だった。いわさきちひろの淡さいいね。こういう灰汁のない水彩イラストっていわさきちひろじゃなくてもいま流行りそうだね。
6月17日
オーバードーズで気絶していた。気がついたら気を失ったまま30時間くらい経過していてびっくりした。
6月18日
過量服薬の余韻で引き続き気持ちが悪かった。
久しぶり映画を観た。『ダイナソーinL.A.』というFilmarksで評価1.8というなかなか見ない評価を受けているカス映画。カス映画たまに観たくなるから嬉しかった。おすすめのカス映画があるひと是非教えてください。
6月19日
オーバードーズを繰り返していた揺り戻しで、離脱症状がひどい。指が震えて変な汗をかく。あと焦燥感がいちばん辛い。
ジョンレノンの「Wild Turkey」を聴いた。確かヘロインの離脱症状についての歌だったと思う。なんか泣いちゃった。好きな曲だし現状と繋がるところがあって痺れちゃった。
白石かずこ『満月のランニング』を読んだ。
日記(6月10日~6月14日)
6月10日
江國香織『すみれの花の砂糖づけ』を読んだ。あまり生活感のある詩が好きじゃないのと、単純に江國香織はあまり詩が上手くないなと思った。
生活感の強い詩とあからさまな恋の詩が自分はかなり苦手だ。自分は抽象的なものや生活から遠いものが好きだからそういったものを書いているけど、いまの時代あまり流行らないよねとは思っている。
「詩を読んだことなかったけど輪湖さんの詩は好きです」と言われると嬉しい。文学にはひとを救ってくれると思っているから、色々なひとに自分をきっかけに文学に興味を持ってほしいな。
6月11日
ふと思ったけど、ポリアモリーは遠くないうちに自然になるというか流行りそうだね。ポリアモリーのこと初めてて概念を知ったとき乱行サークルをイメージしてしまったけど、かなり高尚な思想に近づき得るものだと思う。自分がポリアモリーになろうとは思わないけど。サルトルが「二人の愛は必然だ、しかし、作家なのだから偶然の愛も経験すべきではないか?」と言っていたけど、実存主義と非常に近いところにある気がする。
川上弘美の『竜宮』を読んだ。再読だけど(3回目)何度読んでもいいな。いちばん好きな短編集のひとつだよ。
6月12日
近所に夜遅くまでやっている図書館があって嬉しい。図書館から出たときに日が暮れている瞬間がすごく好きなんだ。あといつか、深夜の図書館に侵入してみたい。きっと素晴らしいと思う。「大事な瞬間を得るためには罪を犯すことも厭わない」という言葉、誰かが言っていた訳ではないけど、誰かが言っているような気がする。背中を押してくれ。
木坂涼『ある日に』を読んだ。面白かった。
6月13日
日光過敏だし疲れるだろうし自分が登山をするのことは一生ないと思うけどアルピニストについて興味があるから図書館で関連した本を読み漁っている。なんで登って降りてくることに命を掛けたり、わざわざ辛いコースを選んで登頂たりするのか分からないことが多くてすごく興味がある。
ブランコの散文を書いてツイッターに載せた。いい感じだった。
宮沢賢治井上文勝編『とし子抄』を読んだ。泣いちゃうな。宮沢賢治について書きたいこといっぱいあるから、いつかどこかで書きたいな。
6月14日
「生まれ変わり」という小説を書いて載せた。自分の小説好きだし、もっと多くのひとに読んでほしいな。
長嶋有『猛スピードで母は』を読んだ。面白かった。
日記(6月1日~6月9日)
6月1日
虚空に色があるとしたらきっと青色だと思うんだ。そんなことを絵の具を見ながら思った。なんだか、詩的なことを言ってしまったね。数百円で買えるもののなかで絵の具いちばん贅沢だと思う。こんな綺麗なものが安く買えるのって嬉しくなる。
『キャプテン・アメリカ 1』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』を観た。今月末公開のスパイダーマンの新しい映画が楽しみだ。
開高健『眼ある花々』を読んだ。インドネシア語は同じ単語を繰り返すと複数形になるという知見を得た。日本語で説明すると、犬犬と言ったら犬たちとなるらしい。面白いね。
6月2日
知り合いのおじさんがむかしチャックベリーのライブに行ったことがあるという話をしていた。弦が切れてもチューニングが合っていなくても、気にせず適当に演奏して、そそくさと帰っていって衝撃だったと言っていた。適当すぎるひとって笑っちゃうね。
『ゴールデンスランバー』『キャプテン・アメリカ 2』を観た。
6月3日
そろそろ梅雨が来て紫陽花が咲きはじめるのかな。あまり理由をうまく言語化できないけど紫陽花ってそんなに好きじゃないな。
蕎麦のことをずっと考えていた。青葱や茗荷、刻んだ大葉を蕎麦に乗せているところを想像していたら、幸せのかけらに触れているような気分になった。帰り道にちょっといい蕎麦をスーパーで買って食べた。むかし蕎麦に鰹を乗せてたべたことがあるけど、あれ美味しかったな。
星新一『ボッコちゃん』を読んだ。
6月4日
ずっと古民家に住むことに憧れていたけど、不動産の仕事をしているひとが「トラブルが多いからやめたほうがいいよ」と言っていた。詳しいことを話していたけど、ショックすぎてその後の記憶がない。いつか古民家に住みたいな。
大江健三郎『死者の奢り・飼育』を読んだ。面白かった。
6月5日
自分の身体はすごく単純にできているからエナジードリンクを飲むとずっと走り続けるし脳も冴えるし眠らなくても平気だし足がジェットになって空を飛んでいく。東京から離れてジェットで広島か高知に行きたいな。
『アイアンマン3』『マイティ・ソー ダークワールド』を観た。
最近マッチョが観るような映画ばっかり観ている。なんか暗くなるような映画ばかり観ていても仕方ないような気持ちになってしまった。ワイルド・スピードの新しい映画も楽しみだ。
6月6日
悲しいことがあったけど悲しすぎてほとんど記憶がない。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『インクレディブル・ハルク』を観た。リヴ・タイラーが友達の彼女に似ているな〜と思って観ていたらすぐ終わっていた。
6月7日
ゴスロリの服って信念とか哲学とか詰まっていそうですごく憧れるな。思想とか哲学とかそういうもの好きだ。ゴスロリの識者がいたら訊いてみたい話がいっぱいある。すごく太ったひとがゴスロリが似合うのって何だろうね。かっこいいよね。
村上龍『ニューヨーク・シティ・マラソン』を読んだ。面白かった。村上龍の初期の作品はどれも好きだけど、後期の作品はたまに首をひねるものがある。山田詠美はある時期まで村上龍を尊敬していたと思う。でも、予想だけどある時から村上龍そんなに好きじゃなくなったんじゃないかな。そして、山田詠美も年齢を重ねて変わったね。正直、いまのふたりを自分は好きになれないな。
リアルタイムでは聴いていないけど、松本人志の「放送室」という昔のラジオを一時期よく聴いていた。ある回で「あの芸人はつまらなくなったとか世間のひとはよく言うけど、同じ人間なんだからそこまで変わることはない」と言っていたのが印象的でずっと信じていた。でもいまの松本人志どうなんだろう。変わってしまったのか、変わるべきだったのかよく分からないけど、同じ人間なのにあんなになっちゃうの悲しいな。
人間が変わっていくことは自然なことだけど期待してがっかりしたくないと思ってしまう。勝手なことだけど。
そういえば、前に文芸春秋で綿矢りさと金原ひとみの対談が載っていて、綿矢りさが「いまの若いひとは潔癖な小説ばかりで違和感を覚える。私たちの頃はもっと面白かった。」みたいなことを言っていて、それに金原ひとみも同調していて、最悪な気分になった。正直、いま綿矢りさが書いているもの読めたものじゃないなと思うし、全てのチューニングが合っていなくて恥ずかしいよ。なんであんな素晴らしい小説を書けたひとがこんなにダサくなっちゃうの。
なんか愚痴を書いたら長くなってしまった。最近の日記、愚痴とか悲しい話ばかりでだめだね。
6月8日
ドクター・ジョンが死んだらしいね。古いブルースに興味を持つきっかけになったひとだから悲しかった。アイコの話をしているひとがいたから「Iko Iko」の話かと思ったらaikoがアルバムを出すという話だった。
引っ越し先の物件を探さなきゃいけなかったけど面倒になってゴールデン街でベロベロに酔っ払ってしまった。物件に詳しいひと助けてください。
6月9日
長い雨が降っていた。一日のほとんどをベランダで過ごした。
最近ほとんど眠れないのに頭は冴えているから、本を読むか映画を観るかばかりしている。1日に24時間も必要ないし人生は長すぎるよね。自分がいつまで生きるのか想像すると怖くなった。
『ブラックパンサー』を観た。時系列がめちゃくちゃだけどようやくキャプテンマーベル以外のMCU作品を全部観ることができた。マーベルって最高だね。
日記(5月23日~5月31日)
5月23日
ベランダでぼんやりしていたら2階に蒲公英の綿毛が飛んできて、綿毛って結構高くまで飛んでいくなあと思った。大気圏まで飛んだ綿毛を想像していたら時間が早く経っていた。
ネットフリックスの『SHARK』という鮫のドキュメンタリー番組がかなり良くて、興奮しっぱなしだった。ビールを飲みながら鮫を見たらかなりハイになった。
5月24日
水彩画を描いた。ツイッターに載せてるので良かったら見てください。絵を描いていて思い出したけど、自分はまっすぐの感覚が鈍くて(?)、自分がまっすぐだと思って引いた線や並べたものが、他人から曲がっているとよく言われる。日常生活を送るのに困らないけど不都合な障害みたいなものが自分にはいくつかあって、それを昔よりは受けいれて生きられるようになってきた。
『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズエイジ・オブ・ウルトロン』を観た。
朝吹真理子『流跡』を読んだ。
5月27日
起きたら羽が生えていてびっくりした。空を飛ぼうとしたら玄関から落下した。空を飛べないタイプの羽だった。付いていても邪魔になるだけだし全部むしりとった。
『ハンコック』と『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を観た。フロム〜は渾身のバカ映画だった。B級映画の映画の良いところは日常の辛いこととか悩んでいることとかバカバカしくなるところだと思う。みんな、たまにはこういうのも観てほしい。
手塚治虫『鉄の旋律』という漫画を読んだ。
5月28日
安易なイメージでひとを「メンヘラ」という言葉で侮蔑するのって自分が言われているわけじゃなくても不快だなと思った。そういう人たちは単に精神疾患患者を指していなくて、ひとに勝手なメンヘラ像を押し付けるから気色が悪いよ。
阿刀田高『新約聖書を知っていますか』を読んだ。信仰者ではない作者による主に信仰者じゃないひとに向けたキリスト教についての本。西洋の映画や小説によく聖書の引用とか出てくることがあってキリスト教を知りたいと思っていたから読んでよかった。
『アメリ』を観た。最高だった。
5月29日
ヴィクトリア・ベッカムが満月の水にはまっているという記事を読んだ。過去には自分の血液を使ったスキンケア用品を使っていたらしい。すごいな。満月の光に当てておけば、ペットポトルの水でもいいらしい。今度やってみようかな。自分はスピリチュアルとかオカルトとか好きで、信じているというよりは楽しんでいるという感覚に近い。
ネッシーを信じているひとがそのことで誰かに迷惑をかける訳ではないし、オカルトを楽しんでいるひとを過剰に馬鹿にしたり非難するのは、あまり気持ちよくないと思う。大槻ケンヂが「多くの日本人はオカルトとカルトの区別がついていない」と言っていたけど、その通りだと思う。
泉鏡花『春昼・春昼後刻』を読んだ。泉鏡花の過剰とも言えるくらい装飾された美しい文章を読むとうっとりとしてしまう。もっとも好きな作家のひとり。
5月30日
ペペロンチーノを作った。
萩原朔太郎『青猫』という詩集が好きだから、夜更けに缶ビールを片手に青い猫を探して散歩した。青い猫って下町にある路地裏の室外機にいるイメージがある。
『ドクター・ストレンジ』と『キングコング髑髏島の巨神』を観た。
5月31日
新しく脇腹のあたりに刺青を彫ってきた。痛すぎて泣きそうだった。
5月の終わりだった。寺山修司『我に五月を』という詩集が好きで今月中に再読したかったのに忘れていた。寺山修司の俳句も好きで(短歌より好きだ)、むかし読んだ『寺山修司の青春俳句』という本がよかった記憶がある。
星新一『きまぐれロボット』を読んだ。
日記(5月16日~5月22日)
5月16日
家の近所に咲いていたヒナゲシがすっかりなくなっていた。あんなに咲いていたのに、すこし目を離した隙に小人がすべて回収していた。
5月17日
車に轢かれて「大丈夫ですか?」と訊かれて痛かったけど(どうせいずれ死ぬし)と思って「大丈夫です」と答えた。心配されると照れてしまう。
岡崎京子『バージン』という漫画を読んだ。
5月18日
ビッグ・シーフの新しいアルバムが良かった。アルバムは「U.F.O.F」という名前でUFOとFriendを組み合わせたらしい。意味が分からないけど良かった。フォークロックが好きなひともそうじゃないひとも一度聴いてみてほしい。
『スーパーバッド』と『ジョン・ウィック』を観た。『スーパーバッド』の邦題が童貞ウォーズなんだけどめちゃくちゃだなと思った。童貞ウォーズって。
5月19日
お花になりました。本当です。
『ユージュアル・サスペクツ』『ホット・ファズ』を観た。『ホット・ファズ』バカっぽくて最高だった。俺たちスーパーポリスメン!というかなりご機嫌な邦題もついてる。
5月20日
中野のたまに行っている大好きな焼き鳥屋さんに行ってきた。新鮮な鳥刺しって魚や貝みたいで美味しいな。
アンデルセン『絵のない絵本』を読んだ。
5月21日
漫画喫茶に行った。井上雄彦『バガボンド』ここ数年ずっと田んぼを耕していて笑った。刃牙の新しいシリーズは相撲をしていた。これも笑った。『麻雀放浪記』初めて読んだけど面白かった。
『バッド・ジーニアス』を観た。
5月22日
転職活動をしていてある病院から内定をもらった。そこにしようかどうしようか迷っちゃうな。いま住んでいる中央線沿いの街を愛しているから離れてしまうのが悲しい。
吉本ばなな『ハードボイルド/ハードトラック』を読んだ。
日記(5月11日~5月15日)
5月11日
中野で焼き鳥を食べて、ガバガバとお酒を飲んだ。友達に「愛をこめて」という詩を贈った。いつの間にか、自分は頼まれてもいないのに、ひとに詩を贈るような人間になっていた。そういう次元に来ている。でも、めっちゃ喜んでくれていた。あとめっちゃお酒を奢ってくれた。
友達とかで自分に向けて詩を書いてほしいってひとがいたら声をかけてほしい。うまく作れないかもしれないけど。あと面識がなくても適当にお金くれたら余裕で書くと思う。でもお金はもっと大事なことに使ったほうがいい。もしも頼まれても、まずは「詩なんかよりごはんを食べたら」と思う。
J・リャマサーレス『黄色い雨』を読んだ。誰かに「奇蹟的な美しさ」と評されているらしい。すごく良かった。
5月12日
タコのぶつ切り、厚揚げ、牛タン、オニオンスライスをテーブルに並べた。並べたあと、それをじっと眺めていた。
自殺未遂をして顔面に傷を負って手術をしたひとが、自分の書いた「メッセージ」という詩を、入院中に読んだみたいで「輪湖さんの書く詩を美しいと思うことができる私でよかったです」と言ってくれた。その言葉をこれから何度も思いだすと思う。ありがとう。あと、本当にたまたまみたいだけど、その子が自殺未遂をした日が自分の誕生日の日だった。
ウェブスター『あしながおじさん』を読んだ。世間的にはほのぼの童話みたいな扱いをされているけど、自分はこれをめっちゃ怖い小説だと思う。
5月13日
たまごとツナマヨのサンドウィッチを作った。最高のサンドウィッチだった。
高階杞一『いつか別れのために』を読んだ。
5月14日
バッファローの群れがコンビニに入店していくのを見ていた。あと精神科に行って薬をもらってきた。主治医は今日もやさしかった。
無印でパスタの雲丹ソースを買った。海鮮ミックスを具材にして食べたら鬼のように美味しかった。完全に鬼だった。
鮎川信夫『宿恋行』という詩集を読んだ。
5月15日
吉祥寺で母の日のプレゼントを買った。子どもの頃に、母の日にプレゼントを贈ったらゴミ箱に捨てられていたことがあってずっと許せずにいたけど、今年は何か贈ってあげようと思った。可哀想なひとだから。
アレックス・シアラー『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』を読んだ。児童文学だけど自分は怖がりだからすごく怖かった。泣きそうだった。
眠れなくて、藤本タツキ『ファイアパンチ』(1~6巻)という漫画を読んだ。
眠れない夜にベランダから眺める朝焼けがきれいなことが救いになっている。