日記(2月26日~3月1日)

2月26日


浅草と上野を散歩した。河童の手のミイラがあるという曹源寺に行ってきた。天井に手塚治虫水木しげるなど著名人の描いた河童の絵が飾ってあった。


アメ横の商店街で新鮮な魚介をたくさん見てきたあとに、自宅の最寄りのスーパーで安い鱈の切身を買って、アクアパッツァにして食べた。魚を自分で捌けるようになりたいなと思った。


安藤忠雄『この街のほろびるとき』という詩集を読んだ。


2月27日


なんだか精神の調子が悪い。どうでもいいツイートが沢山のひとの目に触れているのに、詩を投稿してもあまり反応がなくて悲しい。こういうのは仕方のないことだし意義を感じなければやめればいいだけの話だからあまり愚痴は言うのはやめたいとは思う。


チーズリゾットを作って、短い小説をすこしだけ書いた。


ソフィ・カル『本当の話』を読んだ。来月まで原美術館でソフィ・カルの個展をしていて、評判もいいし面白そうだからそのうち行きたい。


2月28日


高円寺の七ツ森というカフェでキーマ・カレーを食べた。料理と紅茶は美味しいし遅い時間までやっているしいいカフェだった。


閏日が誕生日のいとこがいて、彼女は今年も年を取らなかったんだなと思った。子どもが生まれたみたいだからそのうちまた会いたいな。


クリスティン・ヴァラ『アンジェリコ・ガブリエルの恋』を読んだ。とてもいい小説だった。

 

3月1日


朝ごはんに、親子丼を作ったけどあまり美味しくできなかった。かなり適当な分量で作ったせいかもしれない。今度から分量はちゃんと守らなきゃなと思った。


自殺おわりの友達と久しぶりに会って、新宿でお寿司を食べた。5年前に知り合ってから、お互いに「幸せになりたいね」という話しかしていないのに、いまだにふたりとも幸せから遠くにいる。病気が治らない。


現代詩手帖を買って読んだ。入沢康夫の追悼号だった。特に感想とかはないけど安藤元雄天沢退二郎ってこんな顔だったんだと思った。

 

 

日記(2月23日~25日)

 

2月23日(土)

 

お皿と花瓶を買った。海の漂流物みたいな、ボロボロの水筒と言われたらその通りとしか言えない花瓶で、なんだかすごく気に入ってしまった。その帰りにお花屋さんに寄って「この花瓶に合いそうなお花ってありますか」と頼んだ。色々と勧めてくれたなかで白色のスイートピーを買った。一輪挿しでも良さそうだし、かわいい枝とかでもいいな。なんだったら雑草がいちばん合うのかもしれない。

 

友達との待ち合わせに遅刻して「梅の節句だから梅でも見ていなよ」と言ったけど、調べてみたらかなり過ぎていた。ビールをガブ飲みしたから血液が麦になった。友達はユキヤナギをツマミにしてお酒を飲んでいたから、身体が完全にユキヤナギになっていた。

 

宮崎夏次系『夕方までに帰るよ』という漫画を読んだ。宮崎夏次系は最高だね。

 

2月24日(日)

 

ビーフストロガノフを作った。ホットワインを飲んだ。いくつか詩を書いた。結構な量の詩がたまってはいるのだけど、今度どう発表していくのか迷っている。迷っているとき考えるのやめてしまう。

 

吉田加南子『波 波 波』という詩集を読んだ。このひとの自由で饒舌なエッセイと比べて、詩はかなりスカスカになっていて、それがすごく面白い。スカスカという表現は語弊を生みそうだけど、このひとの詩について説明するのが難しい。波を手で掴んだときの指の隙間から溢れていくような印象だった。

 

2月25日(月)

 

ツイートが伸びた。バズったみたいなそんな感じだった。ついでに宣伝をしようかと一瞬だけ悩んでやめた。ツイート伸びたついでに宣伝することは別にダサいことではないけど、意味不明なリプライの間に自分の作品が挟まれているところを想像してゾッとしたからやめておいた。

 

自分の詩や小説が多くのひとの目に触れたらもちろん嬉しいけど、誰でもいいから多くのひとに見てほしいという態度でいると、作品の純度のようなものが下がると思う。これはスピリチュアルな話なので、正しいとか間違っているとかはないです。自分が信じているというだけです。ただ伝えたいと思っているひとはいて、そういうひとの母数は増やして、作品を届けられるような努力はしたいなと思う。いまは詩でひとを幸せにしたい。

 

吉田加南子『波』を読んだ。昨日に読んだ『波 波 波』と比べると『波』ほうが言葉も多いし、アプローチもやや多様な印象。どちらが良いのかは完全に好みになってしまうが。

 

日記(2月19日~22日)

 

2月19日(火)

 

日記を書こうと思った。普通の雑記みたいな感じになると思う。

 

夕飯に鮭のホイル焼きを作ってホットワインを飲んだ。マグカップをすべて割ってしまったので今度どこかに買いにいきたいなと思った。

 

漫画を4冊ほど読んだ。岡田亜紀子『ぷらせぼくらぶ』が、倦怠とすこしの憂鬱を帯びたほんわか学園コメディという感じで良かった。自分は自分の人生を軽視して生きているけど真剣に悩んで生きているひとのこと立派だと思う。

 

家の近所に23時くらいまで開いているカフェがあって、そこに行ってNeutral Milk Hotelという80年代アメリカのインディー・ロックのバンドを聴いた。『In the Aeroplane Over the Sea』泣きたくなるくらい良いアルバムだ。

 

2月20日

 

いますぐ読みたいのにアマゾンで注文しても届くのに数日かかるようなので図書館に行ってフアン・フフルォ『燃える平原』を読み返した。そのあと安心してアマゾンで注文した。

 

何年間も使っている布団を捨ててしまった。新しい布団が届いてから捨てればよかったと後悔。

 

今年、いちばん月が大きく見える日らしい。夜に散歩をするときのプレイリストを流しながら、屋上で横になって、煙草を吸っていた。いつもよりも心臓の音が大きくなっていた。

 

2月21日(木)

 

詩をいくつか書いた。イラストを描いている友達と、詩とイラストの共作をしようと約束していて、この頃よく詩を書いている。そのうち宣伝もしようかと思う。他にも何人かの友達と何かしようと話している。みんなで楽しいこと色々したいね。

 

批評社の『歴史民俗学 特集かっぱ・カッパ・河童』を読んだ。河童の腕は外れやすくて、よく奪われてしまうことがあるらしい。河童に興味を持っているので面白かった。

 

牛肉を買おうとお金を握りしめて外出したのに古本屋にはいって詩集をいくつかと漫画を買ってしまう。財布のお金を使い果たしたので、夜道を走りながら帰った。

 

2月22日(金)

 

5時に起きて、朝ごはんになにを食べようか迷う。最近このくらいの時間には目が覚める。お昼までにお腹が空くとしんどいし、かといって朝ごはんにうどんひと玉を食べるとちょっとだけ苦しくなってしまうから、難しい。バナナとヨーグルトとかどうだろうとぼんやり考える。

 

新宿で香水を買った。香水はたまに使うけどなんやかんやとひとから貰うことが多くて、自分で選んで香水を買ったのは人生で初めてかもしれない。本当はオリエンタルな感じのヘンテコな香りが好きだけど、檜みたいな田舎っぽいけど繊細で優しい香りに一目惚れして、ひとつこういうのがあったら重宝するだろうなと思って衝動的に買ってしまった。

 

吉田加南子『幸福論』という詩なのかエッセイなのか、ふわふわしている本を読んだ。

 

 

 

最初の投稿

 

輪湖です。

 

はてなブログを辞めて、詩や小説をnoteのほうにまとめていこうと思ったのですが、noteには記事の投稿の制限があるようなので(月額を払えばいくらでも投稿できるみたいだけど)雑記みたいなものは新しくはてなブログのアカウントを作って投稿していきます。いつまで続くか不明ですが。

 

ずっと使っていたはてなブログのアカウントはもう辞めてしまいます。元々たまにしか投稿していなかったけど多くのひとがアクセスしてくれて嬉しかったです。アクセス数が分かるのがはてなブログの好きなところのひとつです。思い入れも多少あるけど自分の古い文章を読まれることが何となく気恥ずかしくなってしまっていたから新しくすることにしました。

 

このブログでは好きなもの(最近読んだ小説、漫画、あと映画のはなしとか出来たらいいな)についてとか、感じたこととか、思ったこととか、漫然と書いていこうと思っています。

 

通りや電車でブツブツとひとりごとを言っているひとが何を言っているのか興味があって、たまに失礼のない範囲でこっそり近づいたりするんだけど、そんな感じで読んでくれるひとがいたら幸いです。